インタビューvol.4はテーマの『生まれてくること、死んでいくこと』の後半になります。まず私達が『死』と向き合った時すべき事、心構えを中心に様々な事をお聞きしました。
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インタビュアー(以下Q);生を受けて、人は死んでいく訳ですが、そういった中で急に人を失くしたりとか、若くして、もしくは生後すぐとか…。家族の方が理解しきれない部分があるように感じます。そのような時、私たちはどのように受け止めていったら良いでしょうか。
並木良和 先生(以下N);どんなに若くして亡くなっても、寿命だと、まず知ることが大事です。若くして亡くなったから寿命じゃなかった、ってことではないのです。大往生したから寿命だった、ってことではないのです。まずはそれを理解することがとても大切です。
僕たちは学ぶために、自分の中で『経験値としてこれが足りない』っていうものを経験するために生まれてくるのです。例えば、赤ちゃんで、生後何ヶ月、生後何週間で亡くなる子がいますけど、皆から最大限の愛情を注がれて「生まれてきてくれてありがとう」って言われ、その子は愛情を一身に受けますよね。この『愛情を一身にうける』という、この経験だけが足りなかったという魂は、それだけを経験して『OK。』って納得して帰っていくのです。
だから、そういう場合、自分たちに落ち度があったんじゃないかとか、自分たちは何かできたんじゃないのかとか、考えたりしますが、そうではないんです。もう、魂の学びを終えたら帰るんです、向こうに。ここは仮だから。ここはずっといる場所ではないのです。
Q;ここは仮…。
N;そう。ここは仮です。皆、ここが全てだって思ってしまうところから、誤解が生じ始めるんです。生に対すること、死に対すること、どちらもそうですが。
「とにかくここに生まれたからには、ここでなんとか永らえて生きていくことが大切。」とか、「できるだけ長い期間ここにいることがよくて、死ぬということはとても不幸で悲しいこと。」って言うけど、向こうの世界では、逆に、帰ってきたら「おめでとう!」なんです。「お疲れ、大変だったね」なんです。
ここに居れば、生きるために仕事をしなくてはいけない、生きるために食べなければいけない といったいろいろな制限があるけれども、向こうでは無くなります。肉体的な苦しみもないですし。向こうからこっちに出て来るときは、「(情感を込めて)あぁ、、大変だね」「行くんだ…」「(時期が)来たんだね…」なんです。でも結局、魂が成長するために必要な経験というものがあって、それを知っているので、こっちに来るわけです。この地球にね。
本当は、魂の方は向こうが帰るところなので帰りたいんです。とっと降りて行って、とっと帰りたい。「行くんだ〜?」「そうなんだよ。かったるくてしょうがないけど、やんなきゃいけないもんね〜。サクッとちょっと行ってくるわ!」なんです。
Q;(爆笑)面白いなぁ。
N;そうですよ。 向こうの世界は、時間や空間の概念がありませんから、何年待ってるとか長いなあなんて意識は無いわけです。何十年とか意識するのはこっちだけ、向こうは一瞬くらいな感覚ですから。
Q;向こうにいる時に『しばらくいる』といった観念もないから…
N;そうです。だから、自分の魂が学ぶためのタイミングがやって来たら行くわけです。でも、選択権は多少はあるんですけどね。ガイドが「そろそろ行くときだね」って言っても「まだ行きたくないです」って具合に、多少ね。でも、いずれは行かなければいけません。
Q;人によって、生まれる迄のスパンが長い人もドンドン行くって人もいるのでしょうか?
N;特に現代は、亡くなってからここに生まれてくるまでのスパンは短いです。今までだと、1000年単位をかけてる人もいた訳です。でも1000年とか開いちゃうと、何がなんだかわからなくなっちゃうんですよ。カルチャーショックみたいな、全然機械ものがわからないとか。右も左もわからない様な。(笑)本当にそうなんです。
だけど、今は何年単位とか数十年単位で生まれてくるとか短くなりました。この時期は、すごく大きな変容の時期ですから、チャンスなんですよ。
Q;魂も生まれ変わるチャンスってことですか?
N;いっぱい学べるチャンスなんです。変化がいっぱいあるでしょう?今って。ものすごいスピードで物事が変わっていくじゃないですか。例えば過去の20年間もそうですし、これからの20年は今迄以上に加速して進化していきますから。だから、いっぱい学べるのでいっぱいカルマを解消するチャンスがあるんです。
今迄は一つの人生の中で1個か2個のカルマの解消していたのが、現代では 何十回分もの人生のカルマを外す事が出来るのです。一つの人生で何人もの人生を生きている様なかたちになるのです。その様なチャンスがあるので、こぞって生まれてくるんですね。
そして、それだけではなく、地球という惑星自体が大きな変革期を迎えているので、そのエキサイティングな状況を経験したくて、生まれてきている訳です。
Q;行く!行く!!みたいな感じですか?
N;そうです、チケット待ち!みたいな。
Q;あー(笑) 5時間待ちか… みたいな?
N;そうそう、本当に列を成して待っているわけです、地球で肉体を持ちたくて。でも肉体の数の制限はありますから「あー生まれらんないなー」とか「ハイ、ここまでです!」とか「えーうそー超待ったのに」とかそんな感じです(笑)。
Q;(爆笑)ディズニーランドみたいですね。アトラクションを楽しむ様な…。
N;そうですよ。もともとはそうなんだから、本当に。
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Q;なるほど。どんなに若くして亡くなるとしてもですね…。 だから虐待されて亡くなる子供達にしても、それを学ぶためにここに来たりする。
N;そう。そこには、カルマがあったりする訳です。いつもこれは言ってますが、虐待をしている親が、過去生では虐待をされている子供という立場を経験していたり、真反対をやっていることがある訳ですから。虐待を受けている子供が、過去生では自分が親の立場になって、子供の立場になっている今の親を虐待している。そんな風に立場を替えて、経験しているのです。子供の魂だって、ちゃんと自分で選んでここに来ていますから。「虐待される様な環境を選ぶ訳がない」って普通には思うかも知れないけど、でも魂の視点では違うのです。
だから『もしかして、ここに生まれてきたら、虐待をされて殺されてしまうかもしれない』ということも覚悟の上なんです。でも、もしかしたら、親は良心を持って「そうしてはいけないんだ」って虐待を止めてくれるかもしれない。っていう期待を持って…。
Q;止めてくれる場合も有るわけですよね?
N;そうです。虐待をされた側は、単純な言い方をすると、立場が逆になった時『虐待をしたい』衝動に駆られる訳ですよ。だけど、やられたからやっていいんじゃないんです。やっちゃったら、「あ、残念、不合格。」になる訳です。でも、こういうことしちゃいけないんだ、自分を変えていかなきゃ。子供のために、自分のために。と、できた時に「あ、合格。」になる訳ですよ。
相手がやったらやっていい。やられたらやり返す ってやっていたら、いつまでもエンドレスでしょ?
Q;「エンドレスになるから止めよう」って、確かに子供でもわかる子はわかりますね。
N;そうですよね。例えば、昔あったでしょ、仇討ちって。仇討ちをしたいと正当な理由で仇討ちをして、そして仇討ちをされた側も家族が居ますよね。その子供は、またその人を仇討ちする訳ですよね。もう、きりがないんですよ。
Q;それを「僕はここで止める」って。
N;そうです、そうです。『赦す』っていうことです。
Q;他人への赦しもですし、自分への赦しも、本当に大切だなって最近思います。
N;そうです。赦しとは、最大の学びなのです。だからイエス・キリストは本当に赦す人でした。全てを赦す。
例えば、自分を迫害した人達も赦すこと。神に赦しを請うたでしょ?「彼らをお赦しください」って。「彼らは自分たちが何をやっているかわかってないのです」と。
言い方を替えると「彼らは眠っているのです」と言っているのです。「目覚めてないのです」って。
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