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UMEBOSHI★ONIGIRI TAROT URANAI? -2015 cancer-

こんにちは。夕佳です。このコラムの名の由来はこちらを御覧ください。

6月22日1時前、太陽は双子座から蟹座へ。今回は、蟹座をテーマに。

蟹座のキーワードの代表的なものとして「家族」というものがあります。あとは、自分が安心して過ごすことのできる「ホーム」のような場所。住む「家」自体も。

どれも、自分を守るものだったり、守りたいと思うものだったりするのでしょうか。同時に、足かせになりうるものかもしれない。

私自身、近々、引っ越すこともあり、「家族」との関係や「家」について考える時期でもありました。

引越の際に保証人が必要になって、家族のいる人間は家族に頼むわけですが、いない人や頼めない人もいるわけです。人によって家族のあり方はそれぞれであるにも関わらず、「家族とはこうあらねばならない」というものが根強いように感じます。

何故なのでしょう。「こういうものだ」と、決められたものって安心するからでしょうか?

蟹座のキーワードには「排他的」というものもあって、家族と認めたものには優しいが、それ以外のものには厳しいみたいな部分もあるとされている。

実際、誰でも味方とはいかないところが世の中にはあって、敵、味方とまでは言わないまでも、「この人には気を許してもよいけれど、この人には許せない」というのは大抵の人にはあるかもしれない。排他的ということばは、きつすぎるとしても、そういったきらいは誰にでもあるかもしれません。

蟹は柔らかい内臓を固い甲羅で覆って守っていますが、そのイメージも蟹座のイメージに重なっていくのです。

「ここにいるとほっとする」それは、そこに柔らかい部分を侵す「敵」がいないからです。血のつながりによる家族、法律による家族、心でつながっている家族。おそらくいろんな「家族」がある。

血でつながっている家族より、心で繋がっている家族の方が頼りになることもある。血でつながっていても、味方のように感じれない場合もある。

「家族」とは?「ホーム」とは?「家」とは?

私たちにもし「家」がなく、敵にまみれながら暮らさねばならないとしたら、それはどれほどストレスフルは状況なのでしょう?私たちにとって、雨や風をしのぐ「家」、厳しい人間関係から守ってくれる「家族」、そういったものはとても大切です。

先日、『チョコレートドーナツ』という映画を見ました。

チョコレートドーナツ

ショーパブのダンサー ルディと検事局に勤めるポールはゲイのカップル。ルディの近所にはダウン症の少年マルコが母親と住んでいました。ある日、母親が薬物所持で逮捕され、見かねたルディはマルコを引き取ることにするのですが、ルディとポールがゲイのカップルであるということもあり、世間の目は非常に冷たいものでした。彼らは素晴らしい「家族」であったにもかかわらずです。マルコは、いつも薬に溺れる母親から放置されていました。施設に預けられた後も、ルディとポールをひどく恋しがりました。にも関わらず、世間は冷たかった。それは、単なる偏見によるものです。

偏見とは、よくわからないものに近づきたくない、傷つきたくないという排他的な気持ちから生まれるのかもしれません。それも、もしかすると、蟹座的な世界なのかもしれない。

人は一人で生きていくには、弱すぎるのかもしれません。寄り添って、温めあい、守りあい、助け合い生きていく。柔らかい私たちの心や体を、甲羅のように守るつながりが必要なのかもしれません。そういった柔らかい部分を見せるには、すこし勇気が必要です。うっかり間違った相手に見せて、傷つけられるようなことは十分ありえるからです。

しかし、見せなければ、共有できないものがある。見せることで敵ではないと証明できる。見せられたら、目を背けずに見る必要もある。短い時間では理解できなくても、ゆっくりと理解しなければならないのかもしれません。

そうしなければ、甲羅で覆われた部分は、成長することなく腐っていくだけなのかもしれない。なんて勇気のいることなのだろうと思います。

蟹座の神話は、とても切ないものです。

レルナという沼には、ヒドラと大きな蟹が住んでいました。9つの頭を持つ怪物ヒドラは毒気を吐いて人々困らせていたのですが、それを退治しようとやってきたのがヘラクレスです。最初は陰からその戦いを見ていた蟹でしたが、ヒドラが劣勢になるのを見かねて、ヘラクレスにとびかかった蟹。しかし、あっさりヘラクレスに踏みつぶされ、死んでしまいます。

この蟹の勇敢さは、傷つくとわかっていても、行動したくなる人の心をあらわしているように思います。勇気のある行為だと気付くのは後からという場合もあるのかもしれない。

自分にとって居心地のよい状態を知るということは、自分をよく見つめないとわからないように思います。何が必要で、何が必要でないか知らねばならないので。それは、一日二日でできることではなくて、長い時間がかかることなのかもしれません。しかし、長い時間をかける価値のあることです。じっくり、自分を守る場所を作りあげていく。そして、そうやって作り上げたものを簡単に壊されては、たまったものではありません。

自分を守るということはとても大切なこと。自分を守る場所を守るということも、また大切なこと。

さて、あなたがカードの聞きたいことを心に思い浮かべて、6枚の中から1枚選んでください。直感で、好きな絵柄で、または、何か引っかかりを感じるものを選んでみてください。

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少しルールをお話しすると、先ほどもお話しましたが、今回のテーマは蟹座です。この星座に関連したカード6枚を選んでいます。この星座に太陽が位置する期間は、今年は6月22日夜中の1時半から7月23日お昼の12時半ごろまで。

次回は、蟹座から獅子座に太陽が移る少し前に更新する予定です。そして、カードも獅子座に関連するもの。毎回、その時期の星座に関連したカードが登場します。