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UMEBOSHI★ONIGIRI TAROT URANAI? -2016 CANCER-

今回のテーマは蟹座です。蟹座の季節の始まりは、夏の始まりです。

そうです、夏至から始まるのが蟹座の季節。

新しい季節の始まりに当たる星座は、活動宮と呼ばれています。夏の始まりは、蟹座ですが、秋は秋分。秋分から始まるのは天秤座。冬は冬至。冬至から始まるのは山羊座。春は春分。春分から始まるのは牡羊座。どれも、パキッと季節が変わるタイミングですね。

この4つの星座は、活動宮と呼ばれており、その名の通り、とても活動的な特徴を持つと言われています。

新しい季節の始まりは、新鮮でわくわくするものです。これから始まる季節、一体どんなことをしようかと考えるのはとても楽しいもの。もちろん苦手な季節があるという方もいらっしゃるでしょう。その場合、少しばかり億劫かもしれません。新しい季節に合わせて、生活を変化させていかねばなりませんからね。変化とは楽しいときもあれば、面倒なときもあります。どちらにしろ、活動宮の季節は、パワーを必要とする季節であることは確かですね。

そして、蟹座は女性星座に分類されます。非常に活動的な部分を持ちながら、周りの変化を受けて合わせていける柔軟さも持ち合わせているようです。

また、別の分類では、蟹座は、水の星座になります。水のテーマは、感情や感受性。

固い甲羅に覆われた柔らかい内臓、そんな体の作りにも似て、感情豊かで傷つきやすい内面を守るための強さを持っている星座であるようです。

蟹座は「家族」とも関わりの深い星座です。蟹座の特徴として、味方は守るがそれ以外には厳しいという排他的な一面があるとも言われています。「家族」とみなしたものには愛情を注ぎ、そして、外敵からも守ります。甲羅は固く、中身は柔らかい。それは、敵には強く、守るべきものには優しい、そんな蟹座の姿を連想されられます。

では、そんな排他的な蟹座の世界は、狭くるしいものなのか?と、言われたら、そうではないとお答えしなければなりません。

今回、少しお話しするのは、映画『ミツバチのささやき』の監督で知られるビクトル・エリセです。彼の太陽星座は、蟹座。

『ミツバチのささやき』も『エル・スール』も描かれる舞台は、家とその周辺あたりであったりするのに、その世界は暗喩に満ちており、「狭い世界」で片付けられるものではありません。静かに進む物語の中に、私は何を見ているのか。映画のなかの小さなシーンを繰り返し頭の中で反復している自分に気づきます。何気ない会話が、人生に対する永遠に繰り返される問いのよう。

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『10・ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』というオムニバスの作品があり、それにビクトル・エリセは「ライフライン」という作品で参加しています。ゆったりとした午睡の時間、赤ん坊とその母親はすやすやと眠っているようです。しかし、赤ん坊の服がゆっくり血で汚れていきます。そして、彼らの家族でしょうか。小麦粉をこねる女性、腕に時計の絵を描く男の子、ミシンで刺繍する女性、カードで遊ぶ老人など、みなそれぞれの時間を過ごしています。そして、1940年、国境検問所にナチスの旗が揚がるという新聞記事がうつされます。

ゆっくりとにじむ赤ん坊の血と新聞記事、私たちは不安な気持ちなります。美しく穏やかな日常にあらわれる不吉な影。しかし、それをエリセは、淡々と静かにそれを描写していきます

蟹座は「家族」と関係する星座だと先にも話しましたが、決して「狭くるしい」星座ではないともお話しました。この映画で描かれているのは「家族」の様子です。同時に社会も描かれいます。「家族」という一見小さな世界を描いているように見えて、実際「家族」の美しい様子を描いているのですが、同時にその周りの世界、社会のことも描いている。「家族」という場所からスタートしているからこそ、より私たちに訴えかけるものがあるのでしょう。

広い世界、自分の外側の世界は、関係のない世界ではありません。つながりの深い世界であることを、蟹座は蟹座なりのやり方で教えてくれているのかもしれません。大きなものは守れないが、小さなものなら守れる。そういう力が集まれば、結果的に大きなものが守れるのかもしれない。身の回りのことの大切さ、身の丈にあったことをしっかりやることが広げる可能性、そういったことを蟹座は教えてくれる星座のように思います。

さて、あなたがカードの聞きたいことを心に思い浮かべて、6枚の中から1枚選んでください。直感で、好きな絵柄で、または、何か引っかかりを感じるものを選んでみてください。

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少しルールをお話しすると、先ほどもお話しましたが、今回のテーマは蟹座です。この星座に関連したカード6枚を選んでいます。この星座に太陽が位置する期間は、今年は、6月21日朝7時30分すぎから7月22日18時30分すぎまで。

次回は、蟹座から獅子座に太陽が移る少し前に更新する予定です。そして、カードも獅子座に関連するもの。毎回、その時期の星座に関係したカードが登場します。

(TAROT・占星術 夕佳 yuuka このコラムの名の由来はこちらを御覧ください。)