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UMEBOSHI★ONIGIRI TAROT URANAI? -2015 pisces-

こんにちは。夕佳です。このコラムの名の由来はこちらを御覧ください。

2月19日の午前9時前に、太陽は魚座へ移ります。

今回のコラムのテーマは魚座についてです。12星座を人間の一生に例えたりもしますが、魚座は「死」にあたります。

草木は一度枯れ、動物は冬眠し、また生命が目覚めるまでの季節が魚座です。春分から始まる牡羊座は、「誕生」にあたります。魚座の世界では、「常識」と「非常識」の境界が曖昧だと言われています。夢や潜在意識とも関わりの深い星座。寝ながら見る夢の世界に、道理がないのと似ているかもしれません。

魚座の季節は、もしかすると「起きていてはいけない時間」なのかもしれないなと考えながら、ムーミンシリーズの一つである『ムーミン谷の冬』のことを思い出しました。

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ムーミントロールは冬眠する生き物であるはずなのに、うっかりその途中に起きてしまうというのがこの物語です。その他にもうっかり目覚めてしまった生き物たちがいて、今まで見たこともなかった冬の様子を共に目撃し、体験することになるのです。この物語の中で、冬以外の季節を「ほんとうの世界」だと言うムーミンに、おしゃまさんは言います。「だけど、いったいどっちの世界がほんとうだか、どうやってわかるの。」

魚座の世界では、どちらか一方だけの世界が「ほんとう」であったりはしないようです。どちらも「ほんとう」なのです。普段、私たちがあれは「常識」だとか、これは「非常識」だとか言っていることも、ある瞬間や、ある場所ではひっくり返ってしまうのかもしれません。魚座の守護星である海王星に対応するカードは、「月」のカードとされています。このカードの絵柄には、薄暗く、青い月の光に照らされた風景が描かれています。寂しそうであったり、なんとなく不安を煽る絵柄です。普段は忘れていたものや蓋をしていたものが、ふとしたきっかけで、こみ上げてくる瞬間があります。しかし、それも私たちの一部です。

ムーミンが、途中、すっかり寂しくなってしまう場面があります。ママは起きてくれません。大切な銀のおぼんはどこかにいってしまいました。しかし、彼は、目覚めてからずっと寂しかったわけではありません。目覚めたばかりの頃、ムーミンは初めて見る雪にわくわくしていたのです。

寂しくなる彼も、わくわくする彼も、どちらも彼です。

私たちは、時として、普段見ないようにしている自分の一部と向き合わねばならないのかもしれません。しかし、魚座の世界では、それはあまり厳しいイメージはありません。自己犠牲の星座です。誰かのためであると同時に自分のためであるのかもしれません。自分を癒すことと、他人を癒すことに、魚座の世界であまり違いがないようです。

普段見ないようにしている自分をも慈しむような世界が、この星座の世界です。また、魚座自体に対応するカードは、「吊るされた男」とされています。まさに、自己犠牲を表すカードです。逆さに吊るされ身動きできず、ただ状況に身を任せて待つより他ない状況は、寒い冬を耐えて、春をじっと待つ生き物と似ています。どんなに泣いても、冬はどこにも行ってはくれません。しかし、その耐えるイメージで終わらないのが、このカードの面白いところでもあります。このカードには、「世界を逆さまに見てみよ」というメッセージも込められているからです。

ただ、厳しい冬を待つだけでなく、雪を楽しみ、スキーをする、ミィの姿が思い浮かびます。彼女は、ムーミンが探していた銀のおぼんで、無邪気に雪の上をすべり楽しむのです。夏至祭りの日、年に一度だけ使われていた大切なおぼんの意味合いが、ころっと変わって、遊び道具に。

自己犠牲という重いテーマを抱えているわりに、無邪気なイメージも強い魚座。魚座は、尾をリボンで結ばれた二匹の魚の姿で表されます。これは、大怪物デュポンから逃れようと魚に姿を変えた母子アフロディーテとエロスの姿です。魚座の中には、「大人」と「子ども」が存在するのかもしれません。「大人」と「子ども」の境界もないのかもしれません。理解しがたいという人もいるかもしれません。

そろそろ春が待ち遠しくなってくる季節です。しかし、私たちも、ムーミンのようにこの季節でしか体験できない何かを体験できるかもしれません。この時期、元気が出ないという人もいます。それは、ある意味、普段出会えない「自分」です。その「自分」と、少し対話してもよいかもしれません。一つ、境界を取っ払うことができるかもしれません。

魚座の季節です。優しい対話ができるかもしれません。

さて、あなたがカードの聞きたいことを心に思い浮かべて、6枚の中から1枚選んでください。直感で、好きな絵柄で、または、何か引っかかりを感じるものを選んでみてください。

少しルールをお話しすると、先ほどもお話しましたが、今回のテーマは魚座です。この星座に関連したカード6枚を選んでいます。この星座に太陽が位置する期間は、今年は2月19日9時前から、3月21日8時前まで。

次回は、牡羊座に太陽が移る少し前に更新する予定です。そして、カードも牡羊座に関連するもの。毎回、その時期の星座に関連したカードが登場します。


古文書

見崎幸子 プロフィール

見崎幸子 先生
見崎幸子 先生

見崎幸子 Yukiko Misaki スピリチュアル・カウンセラー。

高校生の頃、50歳になったら宗教を学ぼうと漠然と感じる。その後、大学に進学、薬剤師となり結婚。

子供の進学先が仏教系の学校だったのをきっかけに、40歳頃から宗教について独学で習得していく。この頃、親戚の葬儀の最中に霊的な存在を視認。この事から今までの経験の中で視認していたものも、霊的な存在だったと知る。その後、僧侶から霊能者であることを告げられるが、自身での自覚は薄く、そのまま生活を続ける。

数年後、並木良和先生との出会いを経験。ワークショップの参加や、自身で精神世界・スピリチュアルについて深く学び、2012年頃から個人リーディング(クレアボヤンス=霊視・透視)を開始。

並木先生より『本当に優秀な人材である』と称される、クライアントの問いかけに対し、ビジュアルで捉えることができるリーディングが持ち味。1959年生。

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並木良和 先生 『ほら 起きて!目醒まし時計が鳴ってるよ』書籍出版記念講演会

2015年2月末(予定)に並木良和先生の本、『ほら 起きて!目醒まし時計がなってるよ』が、風雲舎より出版・発売されることになりました。それに伴いまして、4月3日(金)東京ウィメンズプラザホールにて、出版記念講演会が開催されます。

詳細は 風雲舎までお問い合わせください。

並木良和 『ほら起きて!目醒まし時計が鳴ってるよ』

 


 

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