こんにちは。夕佳です。このコラムの名の由来はこちらを御覧ください。
11月23日午前0時半ごろ、太陽は蠍座から射手座へ。
今回のテーマは射手座です。
いま、土星が射手座に位置しているためか、射手座が出生図で大きな役割を持つお客さまが増えているように思います。
土星という星は、試練の星です。
長い目で見れば、土星によって与えられた試練により、私たちは大きく成長し、より自分に正直に生きることができるよう軌道修正できます。しかし、その渦中にいるときは、もがき苦しむようなことが多いのも確かです。「私はどう生きていけばいいんだろう?」と、幾度となく問い直す時期です。
射手座に土星が入ったのは、2014年12月25日。その後、土星は逆行し、2015年6月16日から9月18日まで一度蠍座に入りますが、9月19日、また射手座に戻り、2017年12月20日までは射手座に。
この間に、地道に自分の足元を見つめなおすと考えて、棚上げしていた問題に取り組むのも悪くないかもしれません。結局、土星の影響により、目の前にどーんと置かれるわけですけれども。
したがって、今まで問題を棚上げにせず、人や周りの意見に左右されず自分の生き方を真摯に貫いていた方は、土星の時期もさほど辛いとは感じないようです。
出生図において射手座が重要な場所に位置する人は、自由を求めながらも、なぜか社会から離れないというイメージがあります。
射手座の神話の由来となっているケンタウロスは、賢く勇敢ですが、空を飛びません。自分の足で、自分の目でしっかり確かめたいと思う星座なのかもしれません。射手座は、華やかな自由さと、自分自身で確かめたいというタフさを併せもった星座なのかもしれません。
射手座で、私がぱっと思い浮ぶ女優は、ジェーン・フォンダやジェーン・バーキン。彼女たちは、自由に生きているようで、社会活動に熱心です。同時に、華やか。
そして、射手座の映画監督のスティーブン・スピルバーグは、冒険ものアクションものSFものといった派手で非現実的な映画をたくさん撮りながら、社会的なメッセージの込められた映画も撮ります。そして、彼の社会的な映画は、社会の厳しさのみを描き殺伐とした雰囲気で終わることはなく、美しく仕上げられています。そして、どこか愛嬌がある。それは、射手座の「楽観的」「ロマン好き」という性質の現れでしょうか?
先日、私は、スピルバーグが射手座であることもあって、彼が監督した映画『宇宙戦争』を再度見ていました。この映画は、地球外生命体に地球が襲われる中で、しがない父親とその子どもたちの間に取り戻される絆を描いた映画です。しがない父親役のトム・クルーズは、「しがない」と言っても清潔感を失うことはないし、子どもたち二人もとてもチャーミングです。特に下の女の子はかわいい洋服を着てかわいいぬいぐるみを持っており、それが悲しみを煽るという感じでもない。悲しく傷ついた家族を描きながらも、決して暗くはならない。そういった点にも、射手座の楽観的な性質を感じました。
同じ、自由なイメージのある水瓶座や魚座が、どこか社会を外から見ているようなイメージがあるのに比べて、射手座は自由奔放に生きながら、結局のところ、自分の住む「社会」から出ない。「自由に生きたい!もっともっとわくわくすることに出会いたい!」と、言いながら、出ていっては戻ってくるイメージです。何故戻ってくるのでしょう?
窮屈だと感じながらも、社会が好きだから?
射手座には「刺激を求める」という性質もあるように思いますが、常に高い目標を設定するのはそういった「刺激を求める」性質に由来するところも大きそうです。「もっとわくわくしたい!もっとエキサイティングな冒険に出たい!」ならば「もっと高く困難な山に登ろう。」と、なるのは自然のなりゆきかもしれません。それにはリスクも伴いますから、最初は勇気がいるかもしれませんが、惰性で生きるのは向いていないことを自覚して、どんどんチャレンジすることが「わくわくしながら」生きることに繋がるのかもしれません。
「なんだかおもしろくないんです。」そういってこられる、射手座の(影響の強い出生図をもたれる)方々に対していつも思うのは、世界は、想像以上に、複雑で広いということです。いろんな言葉を話す人がいて、いろんな文化の中生きる人がいる。しかも、ひとりひとり考え方が違う。しかも、この地球に生きているのは、人間だけではありません。哺乳類に魚類に両生類に、昆虫もいるし・・・もう絶滅した生物もいる。地球外生命体が存在するかどうかも考えにいれてみるべきでしょう。「ちょっと旅行に」と言っても、一生かかっても周りきることは不可能でしょう。それだけ考えても、「おもしろくない」なんてことは一生かかってもありえないわけです。
射手座は高い理想を持つ楽観的な星座です。絶望して出て行ったとしても、「やっぱりなんとかできるんじゃないか」と、戻ってくる星座なのかもしれません。高い理想や目標を失った射手座はもぬけの殻も同然です。
スピルバーグの映画でもう一本思う映画がありました。『E.T.』です。子どもたちと地球外生命体の友情の物語です。射手座の人が、自分の暮らす環境から出て行っても戻ってくるのは、「きっとわかりあえる」という高く崇高な目標とその楽観的な性質のためなのかもしれません。
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さて、あなたがカードの聞きたいことを心に思い浮かべて、6枚の中から1枚選んでください。直感で、好きな絵柄で、または、何か引っかかりを感じるものを選んでみてください。
少しルールをお話しすると、先ほどもお話しましたが、今回のテーマは射手座です。この星座に関連したカード6枚を選んでいます。この星座に太陽が位置する期間は、今年は11月23日夜午前0時半ごろから12月22日午後2時前まで。
次回は、射手座から山羊座に太陽が移る少し前に更新する予定です。そして、カードも山羊座に関連するもの。毎回、その時期の星座に関連したカードが登場します。