ロッカルーム。

UMEBOSHI★ONIGIRI TAROT URANAI? -2014 virgo-

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はじめまして。 京都でタロット占いや西洋占星術をしている夕佳です。 毎回、最初に、生活していて思ったことをあれこれと書いてみようかと思います。

まず最初に『UMEBOSHI★ONIGIRI TAROT URANAI?』というタイトルについて。

小さな頃から、おにぎりと梅干は私のそばにありました。(これを読んでくださってる方もかしら?)

うちの母親の作るおにぎりは俵型。そして、梅干は祖母の手づくりのもの。それはそれは大きくてすっぱい梅干で、大人になって、梅干を買うようになって、おいしいよと高いものをいただいても祖母の梅干に勝るものはありませんでした。

今、私は三角のおにぎりを作ったり、気分によっては、海苔でまいたバクダンおにぎりを作るようになり、結局、梅干も自分で。

「食欲のないときも、梅干入りおにぎりがあれば、なんとかなるやん!クエン酸で疲労回復やん!自分の中のたくさんの思い出や、たくさんの人のおにぎりへの思いで、なんとかなる気がするやん!」私の占いが、そんな風になればなぁと憧れて、このタイトルにしました。

もちろん、梅干おにぎりだけ食べていては栄養不足になりますので、他にもいろいろ食べないといけないのだけど、そこは、占いも同じで、他にもいろいろがんばってもらったり、休んでもらったりして、本当の意味で「なんとかなる」ように思います。

あと、最後の「?」は、占いってなんだ?未来を知ってどうする?そんな疑問もあって。信じることも大切だと思いますけど、

斜めから見る気持ちも忘れたくないなぁと生意気に思いました。

 

さて、今回は、先日見に行った『ホドロフスキーのDUNE』について書いてみます。

ホドロフスキーの作品で最初に見たのは『エル・トポ』ですが、 見る前のイメージと大きく異なっていたことが印象的でした。 見る前は、 「おどろおどろしくて気持ち悪くて、見終わった後ゲッソリするような映画」 であるに違いないと思っていたのです。 ところが、それは大変美しい映画でした。

この『ホドロフスキーのDUNE』はホドロフスキーの監督作品ではありません。 彼の未完の作品『デューン』についてのドキュメンタリー作品です。 このドキュメンタリー作品のなかで、 彼は常にもっとも叶えたい思いを叶えるために尽力している。 妥協しません。

「美しい」とはどういうことなのかわかりませんが、 私は単に光だけがあるものには惹かれません。 そこに闇があるから、より光は美しくなり、闇も美しくなるのかもしれません。 しかし、この『ホドロフスキーのDUNE』にあるものは、 そんなややこしいことではなくて、とてもシンプルなメッセージでした。 もちろんその奥底には複雑なメッセージが存在しているのでしょう。 しかし、そういう複雑さの中にあっても、 また、それを叶えるために複雑な手段を選ばねばならなくても、 根本にあるのは、 「世界中の人々の意識を根本から変えたい」という思いを叶えたいというシンプルなもの。 それは、光だけがあるようなイメージです。 行動を起こすときに、その動機がはっきりしているということは、 とても大事なことで、そこがぶれていないかは、 常にチェックする必要があるのかもしれません。

結局、『デューン』という映画は、結局デヴィッド・リンチが監督し、世に出ることになります。

ホドロフスキーが「魂の戦士」として、尽力し、集めたスタッフ、 そのスタッフとともに作り上げた世界は完成することはありませんでした。 しかし、ホドロフスキーが、彼の選んだ「魂の戦士」ともに作ったその光り輝く精神は、 『スターウォーズ』『ブレードランナー』といった名作に影響を与え、 生き続けることになります。 ホドロフスキーは言います。 「『デューン』はこの世界では夢だ。でも夢は世界を変える。」 彼の思いは当初思っていた形とは違ったかもしれない、 しかし、叶えられたのです。 そして、このドキュメンタリーを見た人の心の中にも光として生き続けるのでしょう。

初回である今回のテーマは乙女座なのですが、 乙女座と対応しているカードは大アルカナでは「隠者」のカード。 そして、乙女座の守護星である水星と対応するカードは「魔術師」。 カンテラで暗い道を光を照らしながら自分の信じた道を歩む「隠者」の姿、 そして、無からイマジネーションでもって物を作り上げていく「魔術師」。 どちらもホドロフスキーと重なりました。 ホドロフスキーは子どもの頃、 ユダヤ人ということで学校でいじめられていたことがあって、 その時にクラスメートに額に貼られたカードが「隠者」のカードだったというエピソードもあります。 どこまで本気なんだろう?というところも「魔術師」っぽい。 とても、真剣なのだけど、胡散臭いところも微妙にある辺り。 胡散臭さがあるから、その世界に入りやすいのかもしれません。 乙女座という星座は、非常に神経質で理想高いイメージ(「隠者」的)のある星座ですが、 同時に、この星座のユーモアセンスを発揮できる器用さとコミュニケーション能力(「魔術師」的)も持ち合わせている。 彼自身、タロット・マスターで、タロットについての本も書いています。

以前は、毎週水曜日に自宅近くのカフェでタロット・リーディングをしていたようですが、 「僕はフィルムメーカーだから。」とやめてしまったそうです。 先日、23年ぶりの新作『リアリティのダンス』を彼は発表しましたが、 そのためのようです。 先日の来日時にはタロットを使ってセラピーを行っていました。 その後の彼のトークの様子もインターネットで見ていましたが、 決して奇をてらうことはなく、とても冷静です。 しかし、すべての言葉が輝いていましたし、暖かかった。 聞いていて胸が高まりました。 話しているだけで、どんどん世界が創り上げられていく様は本当に魔術師のよう。 映画『デューン』を作成するスタッフを集めるために、 彼がいかに魅力的な話をしてみせたかは想像を上回るものだったのではないかと思います。 ちなみに、ホドロフスキーは水瓶座です。 革命家である水瓶座。 意識を変容することで世界を変えようとするその姿勢はまさに革命家ですね。

さて、あなたがカードの聞きたいことを心に思い浮かべて、 6枚の中から一枚選んでください。 直感で、好きな絵柄で、または、何か引っかかりを感じるものを選んでみてください。

少しルールをお話しすると、先ほどもお話しましたが、今回のテーマは乙女座です。 乙女座に関連したカード6枚を選んでいます。 乙女座に太陽が位置する期間は、今年は8月23日から9月23日まで。次回は、天秤座に太陽が移る少し前に更新する予定です。 そして、カードも天秤座に関連するもの。 毎回、その時期の星座に関連したカードが登場します。