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UMEBOSHI★ONIGIRI TAROT URANAI? -2015 pisces-

こんにちは。夕佳です。このコラムの名の由来はこちらを御覧ください。

2月19日の午前9時前に、太陽は魚座へ移ります。

今回のコラムのテーマは魚座についてです。12星座を人間の一生に例えたりもしますが、魚座は「死」にあたります。

草木は一度枯れ、動物は冬眠し、また生命が目覚めるまでの季節が魚座です。春分から始まる牡羊座は、「誕生」にあたります。魚座の世界では、「常識」と「非常識」の境界が曖昧だと言われています。夢や潜在意識とも関わりの深い星座。寝ながら見る夢の世界に、道理がないのと似ているかもしれません。

魚座の季節は、もしかすると「起きていてはいけない時間」なのかもしれないなと考えながら、ムーミンシリーズの一つである『ムーミン谷の冬』のことを思い出しました。

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ムーミントロールは冬眠する生き物であるはずなのに、うっかりその途中に起きてしまうというのがこの物語です。その他にもうっかり目覚めてしまった生き物たちがいて、今まで見たこともなかった冬の様子を共に目撃し、体験することになるのです。この物語の中で、冬以外の季節を「ほんとうの世界」だと言うムーミンに、おしゃまさんは言います。「だけど、いったいどっちの世界がほんとうだか、どうやってわかるの。」

魚座の世界では、どちらか一方だけの世界が「ほんとう」であったりはしないようです。どちらも「ほんとう」なのです。普段、私たちがあれは「常識」だとか、これは「非常識」だとか言っていることも、ある瞬間や、ある場所ではひっくり返ってしまうのかもしれません。魚座の守護星である海王星に対応するカードは、「月」のカードとされています。このカードの絵柄には、薄暗く、青い月の光に照らされた風景が描かれています。寂しそうであったり、なんとなく不安を煽る絵柄です。普段は忘れていたものや蓋をしていたものが、ふとしたきっかけで、こみ上げてくる瞬間があります。しかし、それも私たちの一部です。

ムーミンが、途中、すっかり寂しくなってしまう場面があります。ママは起きてくれません。大切な銀のおぼんはどこかにいってしまいました。しかし、彼は、目覚めてからずっと寂しかったわけではありません。目覚めたばかりの頃、ムーミンは初めて見る雪にわくわくしていたのです。

寂しくなる彼も、わくわくする彼も、どちらも彼です。

私たちは、時として、普段見ないようにしている自分の一部と向き合わねばならないのかもしれません。しかし、魚座の世界では、それはあまり厳しいイメージはありません。自己犠牲の星座です。誰かのためであると同時に自分のためであるのかもしれません。自分を癒すことと、他人を癒すことに、魚座の世界であまり違いがないようです。

普段見ないようにしている自分をも慈しむような世界が、この星座の世界です。また、魚座自体に対応するカードは、「吊るされた男」とされています。まさに、自己犠牲を表すカードです。逆さに吊るされ身動きできず、ただ状況に身を任せて待つより他ない状況は、寒い冬を耐えて、春をじっと待つ生き物と似ています。どんなに泣いても、冬はどこにも行ってはくれません。しかし、その耐えるイメージで終わらないのが、このカードの面白いところでもあります。このカードには、「世界を逆さまに見てみよ」というメッセージも込められているからです。

ただ、厳しい冬を待つだけでなく、雪を楽しみ、スキーをする、ミィの姿が思い浮かびます。彼女は、ムーミンが探していた銀のおぼんで、無邪気に雪の上をすべり楽しむのです。夏至祭りの日、年に一度だけ使われていた大切なおぼんの意味合いが、ころっと変わって、遊び道具に。

自己犠牲という重いテーマを抱えているわりに、無邪気なイメージも強い魚座。魚座は、尾をリボンで結ばれた二匹の魚の姿で表されます。これは、大怪物デュポンから逃れようと魚に姿を変えた母子アフロディーテとエロスの姿です。魚座の中には、「大人」と「子ども」が存在するのかもしれません。「大人」と「子ども」の境界もないのかもしれません。理解しがたいという人もいるかもしれません。

そろそろ春が待ち遠しくなってくる季節です。しかし、私たちも、ムーミンのようにこの季節でしか体験できない何かを体験できるかもしれません。この時期、元気が出ないという人もいます。それは、ある意味、普段出会えない「自分」です。その「自分」と、少し対話してもよいかもしれません。一つ、境界を取っ払うことができるかもしれません。

魚座の季節です。優しい対話ができるかもしれません。

さて、あなたがカードの聞きたいことを心に思い浮かべて、6枚の中から1枚選んでください。直感で、好きな絵柄で、または、何か引っかかりを感じるものを選んでみてください。

少しルールをお話しすると、先ほどもお話しましたが、今回のテーマは魚座です。この星座に関連したカード6枚を選んでいます。この星座に太陽が位置する期間は、今年は2月19日9時前から、3月21日8時前まで。

次回は、牡羊座に太陽が移る少し前に更新する予定です。そして、カードも牡羊座に関連するもの。毎回、その時期の星座に関連したカードが登場します。


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UMEBOSHI★ONIGIRI TAROT URANAI? -2015 aquarius-

こんにちは。夕佳です。このコラムの名の由来はこちらを御覧ください。

1月20日の19時ごろ、太陽は水瓶座へ移ります。

年末年始のお祭り気分も終わり、仕事が始まり、日常が始まっていく。年は変わったものの年度末までは少し時間もあって、宙ぶらりんだと感じる季節、それが水瓶座の季節なのかもしれません。決定された未来がないというのは、もしかすると未来を自由に描けるということなのかもしれません。

水瓶座は、自由と革命の星座です。合理的でないことは好みません。この社会がより良くなるためにはどういったことが必要なのか、その為には、足かせになっている制度は変えていくべきだというのがこの星座です。

個人的な喜びも尊重しますが、みんなの喜びも大切にしたいと考える星座。わがままのようで、わがままではありません。自分のわがままも人もわがままも大切、みんな好きに生きたらいいし、でも、孤独になる必要はなくて協力できるところはしていこう。そんな星座です。

年明け、「渚にて」というバンドのライブに行っていました。場所は、難波ベアーズ。去年『遠遊』というアルバムが発売されて、そのレコ発ライブでした。「渚にて」は、柴田伸二さんと竹田雅子さんというご夫婦を中心としたバンドです。以前、私がこのバンドのライブに行ったのは2004年のこと、心斎橋クワトロにて。その時の多幸感が忘れがたく、再び味わいたくて行ってきたのですが、今回は、前回の怒涛のような幸福感とは違ったかもしれません。もう少し、さっぱりしていたように思います。

ただ、とても幸せな気持ちになるということには変わりありませんでした。柴田さんの顔がチラッと見えるかなというくらいお客さんでいっぱいで、うるさいお客さんたちではないけれど、熱気はすごい。今月末、東京でもライブが行われるようですが、行きたくなりますね。何回でも見たいと思ってしまいます。

同じタイトルということもあって、なんとなくネビル・シュートの『渚にて』を、ライブに行った後、購入して読んでみました。

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第三次世界大戦後の放射能に汚染された地球が舞台です。自分の終わりが見えている、そんな状況の中で淡々と生きる人々が印象的でした。先が見えていたとしても、普通に生活を続けたいと考える。来年はもう死んでいるかもしれないけれど、家庭菜園をしたり、子どもを産んだり、恋をしたりする。生きようとする。大事な人は最後まで大事にしようとする。

因みに、この小説に出てくる潜水艦は「スコーピオン」という名前です。スコーピオンはサソリです。蠍座の守護星冥王星はプルートです。プルトニウムの語源となっている星です。

冥王星は核兵器ともゆかりのある星とされています。そして、水瓶座の守護星は天王星ウラノスです。ウラノスはウランの語源になっている星。

山羊座の季節で、現実的なことと向き合わざるを得なかった私たちが、ふと、そら現実は大切なんだけど、そればかりになっていてもなぜか埒が明かない、と、思い始めるのが水瓶座の季節なのかもしれません。

お金のために働いても、不思議とお金は残らないし幸せじゃなんてときがあって、それが嫌になってやりたいことやってみたらうまくいったとか、夢みたいな話だけれど、そういうことがたまにあります。

それを、後押ししてくれるのが水瓶座。

先が見えていても、人は幸せを求めるし、一人ではなく人といたいと感じるときがある。音楽がこの世からなくならないのも、音楽でお腹いっぱいにはならなくても、何かがいっぱいなるからで、演者から直接音楽を聴かせてもらうことで、とんでもない量のエネルギーを得ることができるから、ライブ会場で他のお客さんと同じ思いを共有することの喜びを知っているから、食費を削ってライブに行くという人もいるかもしれない。

人には、時として、お腹よりもいっぱいにしたいものがあるのかもしれません。

世界は、牡羊座から山羊座の要素だけでも作ることができるはずなのだけれど、その後に続く水瓶座と魚座の要素が、人間にはどうも必要らしいのです。

一人では弱い存在でも、仲間がいることで強くなれたような気持ちがする。その強さは、誰かを打ち負かすために使われるものではなくて、自分が自分らしく生きるために使われるもの。

世の中にはいろんな人がいて、いろんな役割がある。それぞれの役割を果たすことで、社会はより良くなるに違いない。今ここにある決まりごとがすべてではない。そんなことを水瓶座は思い、それを現実化しようとする星座です。

寒く暗いこの季節。外に出て活動的になろうとは、なかなか思えないかもしれないけれど、暖かい部屋で友達と話をするのなら楽しめそうです。

水瓶座は風の星座、コミュニケーションは大切です。

また、インターネットも水瓶座の分野。こちらも、暖かい部屋で楽しめることですね。水瓶座の季節、「こうでなければならない」という考えは、少し脇に置いて、いろんな考え方に触れるのも良いでしょう。

自分ひとりでは思いつかないような発想に出会えるかもしれません。

わくわくしてきたら、部屋に閉じこもっているのがもったいなく感じるかもしれません。

さて、あなたがカードの聞きたいことを心に思い浮かべて、6枚の中から1枚選んでください。直感で、好きな絵柄で、または、何か引っかかりを感じるものを選んでみてください。

少しルールをお話しすると、先ほどもお話しましたが、今回のテーマは水瓶座です。この星座に関連したカード6枚を選んでいます。この星座に太陽が位置する期間は、今年は1月20日19時すぎから、2月19日9時前まで。

次回は、魚座に太陽が移る少し前に更新する予定です。そして、カードも魚座に関連するもの。毎回、その時期の星座に関連したカードが登場します。


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UMEBOSHI★ONIGIRI TAROT URANAI? -2015 capricorn-

こんにちは。夕佳です。このコラムの名の由来はこちらを御覧ください。

12月22日の朝8時ごろ、太陽は山羊座へ移ります。

山羊座の季節はなかなか賑やかな季節です。忘年会やクリスマスパーティ、年末年始もイベントは目白押しです。こんなにぎやかな季節であるにもかかわらず、山羊座には地味なイメージが付きまとっているような気がします。

山羊座の人が「山羊座嫌なんです」と、おっしゃっているのを、時々耳にします。「真面目で、しっかりもので、地味な」イメージだからでしょうか?しかし、実際の山羊座の方は、華やかで魅力的な方が多いことも確かです。

もっと複雑な魅力が絡み合っているのでは?

山羊座の神話は、「怪物ティフォンの登場に驚いた牧神パンが変身して川に逃げ込もうとしたところ、上半身は山羊、下半身は魚という姿になってしまいました。それを見た大神ゼウスが、おもしろいと星座にした。」というものです。

山羊座の性格には、おっちょこちょいでおちゃめな一面もあるようです。実際、山羊座の人々と接していて思うのは、シャイだったりもするけれど、チャーミングで冗談好きであるということ。

この牧神パンが、「真面目な」山羊座の神話の主人公というのが、山羊座の性格の複雑さを表現しているように思います。牧神パンは、音楽とも縁の深い神様です。

山羊座のミュージシャンはなかなか大物が多いのですが、例えば、デヴィット・ボウイ、坂本龍一、シャーデー・アデュ(バンド シャーデーのボーカル)、宇多田ヒカルなどなど。決して地味ではないですよね。ミュージシャンに限らなくても、マレーネ・ディートリッヒやヴァネッサ・パラディ、ケイト・モスなど。落ち着いた雰囲気だけれど、地味ではない。

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牧神パンは好色な神様で、多産のシンボルでもあるのですが、山羊座の人はセクシーな人が多いかもしれません。わかりやすくストレートなセクシーさというより、内に秘めたようなセクシーさ。

また、山羊座はタロットカードの「悪魔」(真面目な山羊座が!)と対応しているという説もあります。カードに描かれている悪魔は山羊の頭を持ったバフォメットです。悪魔のカードもセクシャルなことと関係の深いカードなのです。

ついでに、占星術的な話をすると、山羊座は、土のエレメントに分類されるのですが、(他には、火と水と風があり、それぞれに特徴があります。)土は、五感を大事にする星座です。彼ら彼女らにとって、肌で触れて感じることはとても重要なこと。また、結果を出すことを重要視する星座でもあります。辛抱強く積み上げて、きちんと現実化していくのです。この辺りが、「真面目で・・・」に繋がっていくのでしょう。

また、女性星座(男性星座の星座もあります。)で、活動宮(固定宮、柔軟宮に分類される星座もあります。)。女性星座なので受身なところもありますが、活動宮ですから動くときはガンガン動きます。静かでしっとりとしているようで、キメるときはかっちりキメる。一見地味に見えても、地味で終わるわけがありません。

彼らは、五感を大事にして、美しいものを愛する星座であると同時に、現実的な側面を大事にするのです。頭の中で思い浮かべた美しい夢ではなく、実際感じることのできる美しさが大切な星座。

年末年始は、パーティシーズンで華やかではありますが、一年を振り返り次の年に向けての抱負を考えるなど、シリアスになることも多い時期です。そして、この時期と山羊座の季節は重なります。パンという、山羊座についた「真面目な」イメージとは離れた神様が神話に出てくるなど、いろんな面を持つこの星座とこの時期は、似ているかもしれません。

この時期は残酷な面を持っているように思います。ボーナスを支給される人もいれば、されない人もいます。経済状態だけでなく、現在の人間関係も目の当たりにしなければなりません。クリスマスや年末年始は、誰とどんな風に過ごすのかと考えなければならないからです。

自分を取り巻く現実は一体どういうものなのか、突きつけられることが多いのではないでしょうか。現実的に結果を出したいと思うのも納得のいく時期です。

夢を気持ちよく語っていても、いまの自分の現実を見てみろよと、山羊座なら言うかもしれません。

浮かれて過ごしては、終われない季節。

去年のこの時期、夢のように語っていたことは、現実になりましたか?完全でなくても、少しでも具体的に進んだでしょうか?そして、来年は、それをどういった形でつなげ、展開していくのでしょうか?

この時期、私たちは、美味しいものを食べたり飲んだりしながら、そんなことを思うのかもしれません。

さて、あなたがカードの聞きたいことを心に思い浮かべて、6枚の中から1枚選んでください。直感で、好きな絵柄で、または、何か引っかかりを感じるものを選んでみてください。

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少しルールをお話しすると、先ほどもお話しましたが、今回のテーマは山羊座です。山羊座に関連したカード6枚を選んでいます。山羊座に太陽が位置する期間は、今年は12月22日8時頃から、2015年1月20日19時前まで。

次回は、水瓶座に太陽が移る少し前に更新する予定です。そして、カードも水瓶座に関連するもの。毎回、その時期の星座に関連したカードが登場します。


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UMEBOSHI★ONIGIRI TAROT URANAI? -2014 sagittarius-

こんにちは。夕佳です。このコラムの名の由来はこちらを御覧ください。

22日の19時ごろ、太陽は射手座へ。

射手座をテーマにどんなことを書こうかとあれこれ考えているところに、SFマガジン12月号がRA・ラファティ特集というのを目にして、もしやラファティは射手座では?と、思ったのですが、蠍座でした。次から、蠍座かぁなんて思いながら、ちょっと読んでみます。ぶっとんだ感じが射手座かな?なんて思ったのですが、確かに、射手座のカラッとした解放感ではないかもしれません・・・

そうこうしているうちに、次はフィリップ・K・ディックのTシャツが発売されたという記事を目にすることに。単なる偶然なのですが、なんとなくSFつながり。早川書房が「PKD」というブランドを設立したとかで、フィリップ・K・ディックに因んだプロダクトがここからいろいろ出てくるようです。Tシャツはその一つ。

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現在「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」と「ユービック」の二種類が発売されていて、なかなかかっこいいです。個人的には『火星のタイムスリップ』のTシャツ待ち。出るんでしょうか・・・出して・・・ディックといえば映画『ブレード・ランナー』の原作にもなった「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」など、映画化されたものがいくつもありますね。

そしてそして、ディックが射手座でした!

私は勝手に双子座だと思っていたのですが、彼の作品には宗教や哲学やなんかの要素が山ほど出てくるし、現実世界からは確かにぶっとんでるし、と、考えるととても射手座っぽい・・・(私にとって、サイエンス・フィクションという分野自体は、水瓶座のイメージです。)

そして、ディックがなぜ双子座だと思ったかというと、「パーキー・パットの日々」や『ニックとグリマング』など、作品のなかに幼い雰囲気のかわいらしいモチーフがたくさん出てくるので、子どもと縁のある双子座かななんて私は思っていたようです。ちなみに、「パーキー・パットの日々」は、ストーリー自体は全然かわいくありません。そして、そういえば、双子座は射手座のちょうどお向かいの星座でした。お向かいの星座は、似て非なるというか、正反対の性質を持ちながらも、やはり似通っているとこがあるように思います。

双子座は自分の身近なところに意識がいきやすいのに対して、射手座はうんと遠いところが好みのようです。が、双子座も射手座も知的な星座です。どちらも「学ぶ」ということと深く関わっています。射手座は冒険家です。遠くへ行くのが大好き。そして、人生について深く考えるのも射手座。なかなか日常生活に留まっていることのできない星座です。広い視野でもって世界を見たいと思う星座です。

突然、話は、変わりますが、近所に中華料理屋やインド料理屋が多いこともあり、よく行きます。そこで使われるスパイスの味は日本料理とはまた違ったものです。馴染みがないわりに、なぜか懐かしく感じるこのスパイシーさは一体なんだ?と、思っていたのですが、子ども頃にシルクロード博に行ってそこで食べたものの影響が結構大きいのでは?と、味付けに八角を使われたものを食べたとき、思い当たりました。

うんと遠い国の馴染み深くないものというのは射手座的ですが、子どもの頃といういうとやはり双子座の世界ですから、双子座の世界で見たり感じたりしたものが、射手座の世界に繋がっているのいうのはなかなか面白いなぁなんて思っていました。八角をチャイに入れると美味しいよと聞いてから、シナモンやクローブと一緒に入れるようにしています。私にとってチャイも八角も射手座の世界です。

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家という空間は双子座というより蟹座の世界ですが、そういった自分にうんと身近な空間で、射手座の世界を感じることができるというのはとてもすてきなことだと思います。SFを読むという行為もそうです。家にいながらにして、うんと遠い世界に行くことができる。頭の中でいろいろな世界に行くことが、私たちには可能です。

射手座は旅行に行ったり冒険に出たりもしますが、よく考える星座です。外に出かけて行動的なのに、よく考える?一見、相反するように見えけれど、脳内でこれだけ旅することができると考えたら、全然相反してはいないやん!と、なりますね。

これから射手座の季節が始まります。

肌寒い日に、八角入りのチャイを飲みながら、遠い世界を思うのはなかなか楽しそうです。寒くても、思わず外に飛び出したくなりそうです。

さて、あなたがカードの聞きたいことを心に思い浮かべて、6枚の中から1枚選んでください。直感で、好きな絵柄で、または、何か引っかかりを感じるものを選んでみてください。

少しルールをお話しすると、先ほどもお話しましたが、今回のテーマは射手座です。射手座に関連したカード6枚を選んでいます。射手座に太陽が位置する期間は、今年は11月22日19時頃から12月22日朝8時頃まで。

次回は、山羊座に太陽が移る少し前に更新する予定です。そして、カードも山羊座に関連するもの。毎回、その時期の星座に関連したカードが登場します。


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UMEBOSHI★ONIGIRI TAROT URANAI? -2014 libra-

こんにちは。夕佳です。このコラムの名の由来はこちらを御覧ください。

先月は、『ホドロフスキーのDUNE』について、書きました。あの後、ホドロフスキー監督の最新作である『リアリティのダンス』を見に行きましたが、タロットカードを思わせるモチーフがたくさん出てきて、興味深かったです。もう一度、そういう目で見たいと思います。

今月は、『リアリティのダンス』についてではなく、気にはなっていたけれど、ちゃんと読んでいなかった児童文学について。

何気なく手にとっているつもりなのですが、児童文学が読みたくなるときは、どうも心がざわついているときのようです。読みやすく丁寧な文章、ユーモア溢れる清々しいストーリー。ざわついたり、ささくれだった心もいい感じになりそうでしょう?

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今回手に取ったのは、E.L.カニグズバーグ著『魔女ジェニファとわたし』占い師も魔女っぽいですから(?)読んでみようかなという軽い気持ちで。名作としても有名ですしね。

転校生で友達のいない「わたし」(エリザベス)は、ハロウィンの日、自分は魔女だという女の子ジェニファと出会って、云々かんぬんというお話。その後、二人は不思議な約束を何度も交わしては会います。とうとうエリザベスは魔女見習いになり、いろいろな課題をジェニファ(ジェニファは魔女なので先生なのです)から出されます。

毎日生卵を食べることとか、生のたまねぎを食べることとか。子どもがこれをやろうと思ったら、なかなか大変なのですね。食材を管理しているお母さんをうまく説得せねばなりません。エリザベスがお母さんを説得する様子もかなり面白い。彼女たちは、大変真剣に遊びます。そんなチャラチャラ遊んでいるのとはわけが違います。なんといっても目指すは魔女なので!

魔女修行をしながら、二人は学校に行ったりと日常生活もちゃんと送っています。その中で、シンシアという気取った女の子にちょっとした仕返しをしたりもします。仕返しと言ったら大人の社会では、陰湿なイメージですが、彼女たちのものは、なかなかセンスのよい気の利いたもの。

こうして、彼女たちの生活を見ていると、ユーモアと遊び心がいかに大切か思い出させてくれます。ジェニファはにこりともしないのですけれど。

彼女たちは、遊んで、喧嘩して、最後には「仮面」をとって仲直りします。人は仮面をかぶって、人と接することが多いように思います。特に、最初は。もちろん仕方のないことです。相手が敵か味方かもわかりません。

格好悪いと思われたくないからかもしれません。しかし、それではある一定の距離以上近づくことはできません。仮面をとって互いに接することで、より深いコミュニケーションを持つことができます。それはより味わい深いものであるかもしれません。

今月のテーマは天秤座です。9月23日から太陽は天秤座に移ります。天秤座のテーマのひとつは「1対1でのコミュニケーション」。天秤は、片方が重過ぎると傾きます。互いに心地よいコミュニケーションを持つことを探り合うことは、少しずつ分銅を乗せて様子見る様と似ているかもしれません。また、シーソーのような愉快な関係もあるでしょう。でも、片方に傾いたままでは面白くありません。やはり、変わりばんこに上がったり下がったりしたいもの。

ジェニファとエリザベスの関係も、最初は小さな分銅を乗せ合うように少し慎重に始まりましたが、途中からはシーソーで遊んでいるような躍動感に満ちたものになりました。仮面なんてつけていられないですね。天秤座は、スマートな星座です。12星座の中で一番のおしゃれさんです。格好つけたくなるのも仕方ないかもしれません。それと同時に曲がったことが大嫌いな星座です。天秤座に対応するカード(「正義」、「ソードの2~4」、「ソードのクィーン」、天秤座の守護星金星と対応する「女帝」)を見ていて、まっすぐであるが故にどちらが正しいと断言できなかったり、またバランスが取れるが故に辛いこともあるのかもしれないなと感じました。しかし、同時に美しいものが大好きで、コミュニケーション能力も高くて、とてもチャーミングな星座。エリザベスとジェニファは、どちらも賢い女の子です。そして、自分に正直です。そして、楽しいことが大好きです。スマートな天秤座の内側には、彼女たちようなチャーミングさが隠れているのかもしれませんね。

さて、あなたがカードの聞きたいことを心に思い浮かべて、6枚の中から1枚選んでください。直感で、好きな絵柄で、または、何か引っかかりを感じるものを選んでみてください。

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少しルールをお話しすると、先ほどもお話しましたが、今回のテーマは天秤座です。天秤座に関連したカード6枚を選んでいます。天秤座に太陽が位置する期間は、今年は9月23日11時頃から10月23日21時頃まで。

次回は、蠍座に太陽が移る少し前に更新する予定です。そして、カードも蠍座に関連するもの。毎回、その時期の星座に関連したカードが登場します。