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UMEBOSHI★ONIGIRI TAROT URANAI? -2016 Capricorn-

こんにちは。夕佳です。このコラムの名の由来はこちらを御覧ください。

12月22日午後2時前、太陽は射手座から山羊座へ。

今回のテーマは山羊座です。

ドラマ『ツイン・ピークス』の続編の話題もちらほら目にすることも増えて、個人的にどんどん楽しみなデヴィット・リンチですが、彼が山羊座です。

以前もお話したことのあるドキュメンタリー『ホドロフスキーのDUNE』ですが、このドキュメンタリーのテーマとなっている『デューン』を最終的に映画化したのがデヴィット・リンチです。

映画化できなかったホドロフスキーは水瓶座で、まわりまわって映画化することになったリンチは山羊座。山羊座の性質のひとつとして「現実化する」というものがあるのですが、「まさに」と思ったエピソードです。水瓶座は風の星座で、精神やコミュニケーションを大切にする星座です。ホドロフスキーは、映画を実際作り上げることはできなかったけれど、作品の精神性やメッセージは後世の映画人たちに大きな影響を与えた。そして、リンチは、原案とだいぶ異なっていたとは言え、形にした。それが、単なる偶然であったとしてもなかなか面白い偶然だと感じました。

古典的な占星術では、山羊座と水瓶座の守護星は同じ土星なのですが、この一見異なるようでいて、似ている部分も多くある二つの星座のつながりを感じさせるエピソードでもあります。どちらの星座にも、信念を貫くイメージがあります。

リンチの作品は、個性的で一風変わった作風のイメージが強いのですが、彼の出生図を見ていると、「あえてタブーに触れる人」というイメージもありますが、「細やかで職人気質の経営者」というイメージも濃厚でした。

彼の映画は、タブーに触れていたり不気味であるとともに、映像も音楽も美しく、細部まで注意の行き届いたものだといつも感じます。彼のこだわりの部分も大きいとは思いますが、観る人々への配慮も大きいのかもしれません。

山羊座は、四元素(火・風・水・地)の中では、地の星座です。

地の星座は、現実的です。夢を見たとしても、それを現実的に考えることも忘れません。実際、肌で感じることのできるもの、目で見ることのできるものを重要視する星座です。お金や仕事、日常生活は地のエネルギーの担当分野です。それと同時に、職人気質で芸術的な面も持ち合わせています。実際、触れて見ることを重要視するため、感性が細やかなのです。

芸術的センスに溢れてはいるだけなく、経営者としての才能も発揮できるのが山羊座の特質です。ものを管理するのが得意ともいわれる山羊座です。管理職、社長業にも向いています。

また、タフな星座でもあります。

ハードワークにも耐えうる精神力と体力を持ち合わせている星座。途中で投げ出すということをしません。着実に、根気強く目標に向かって努力を積み重ねていきます。

先日、デヴィット・リンチの『ストレイト・ストーリー』を見ていて、山羊座であるリンチの、もうひとつの一面を見たように感じました。この映画は、時速8kmの芝刈り機に乗って兄に会いにいく老人の物語です。美しい映画ではありますが、多くの他の作品に見られる悪夢のような雰囲気はありません。「芝刈り機に乗って兄に会いに行く」という目標をやり遂げようとする老人の物語です。The-Straight-Story

急ぐことなく、こつこつと、ハプニングにもめげず、目標を達成するために努力を積み重ねるというのは、先ほど述べた山羊座のイメージと大いに重なります。そして、山羊座の守護星 土星は、老人をあらわすこともあります。

そして、この主人公の老人が愛情深く娘のことを語るシーンも印象的でした。

山羊座という星座を思うとき、昔かたぎな「お父さん」像を思うことがあります。無口で、真面目で、無骨で、愛する家族のためによく働く人です。

山羊座の、どこか近寄りがたい真面目さの中にある、繊細さや愛の深さを思うからかもしれません。それはときに、誤解をうむくらいの無骨さです。本当に「愛情」があるのかしら?泣いたりするのかしら?ふざけることなんてあるのかしら?

簡単に感情を出さないのは、現実的で真面目な山羊座の優しさゆえなのかもしれません。お金がどんなに大切か、現実の厳しさを知っている星座です。愛や感受性、繊細さも尊いものだけれど、それだけでは解決できない問題は山ほどあります。泣いたりわめいたりたりしても解決しないから、簡単にはそうしない。

山羊座は、女性星座で、活動宮です。女性星座らしい、受け入れ、育てることのできる側面と、こうだと思ったら行動に起こす活動宮らしい側面を持った星座です。

優しさと愛に裏打ちされた行動を起こすことのできる頼りがいのある星座なのです。

最後に、少しご挨拶を。

この一年読んでくださったみなさま、大変ありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

2016年が、みなさまにとってよい年となりますように。

さて、あなたがカードの聞きたいことを心に思い浮かべて、6枚の中から1枚選んでください。直感で、好きな絵柄で、または、何か引っかかりを感じるものを選んでみてください。

少しルールをお話しすると、先ほどもお話しましたが、今回のテーマは山羊座です。この星座に関連したカード6枚を選んでいます。この星座に太陽が位置する期間は、今年は12月22日午後2時前から来年1月21日午前0時半ごろまで。

次回は、山羊座から水瓶座に太陽が移る少し前に更新する予定です。そして、カードも水瓶座に関連するもの。毎回、その時期の星座に関連したカードが登場します。

sagittarius

UMEBOSHI★ONIGIRI TAROT URANAI? -2015 sagittarius-

こんにちは。夕佳です。このコラムの名の由来はこちらを御覧ください。

11月23日午前0時半ごろ、太陽は蠍座から射手座へ。

今回のテーマは射手座です。

いま、土星が射手座に位置しているためか、射手座が出生図で大きな役割を持つお客さまが増えているように思います。

土星という星は、試練の星です。

長い目で見れば、土星によって与えられた試練により、私たちは大きく成長し、より自分に正直に生きることができるよう軌道修正できます。しかし、その渦中にいるときは、もがき苦しむようなことが多いのも確かです。「私はどう生きていけばいいんだろう?」と、幾度となく問い直す時期です。

射手座に土星が入ったのは、2014年12月25日。その後、土星は逆行し、2015年6月16日から9月18日まで一度蠍座に入りますが、9月19日、また射手座に戻り、2017年12月20日までは射手座に。

この間に、地道に自分の足元を見つめなおすと考えて、棚上げしていた問題に取り組むのも悪くないかもしれません。結局、土星の影響により、目の前にどーんと置かれるわけですけれども。

したがって、今まで問題を棚上げにせず、人や周りの意見に左右されず自分の生き方を真摯に貫いていた方は、土星の時期もさほど辛いとは感じないようです。

出生図において射手座が重要な場所に位置する人は、自由を求めながらも、なぜか社会から離れないというイメージがあります。

射手座の神話の由来となっているケンタウロスは、賢く勇敢ですが、空を飛びません。自分の足で、自分の目でしっかり確かめたいと思う星座なのかもしれません。射手座は、華やかな自由さと、自分自身で確かめたいというタフさを併せもった星座なのかもしれません。

射手座で、私がぱっと思い浮ぶ女優は、ジェーン・フォンダやジェーン・バーキン。彼女たちは、自由に生きているようで、社会活動に熱心です。同時に、華やか。

そして、射手座の映画監督のスティーブン・スピルバーグは、冒険ものアクションものSFものといった派手で非現実的な映画をたくさん撮りながら、社会的なメッセージの込められた映画も撮ります。そして、彼の社会的な映画は、社会の厳しさのみを描き殺伐とした雰囲気で終わることはなく、美しく仕上げられています。そして、どこか愛嬌がある。それは、射手座の「楽観的」「ロマン好き」という性質の現れでしょうか?

先日、私は、スピルバーグが射手座であることもあって、彼が監督した映画『宇宙戦争』を再度見ていました。この映画は、地球外生命体に地球が襲われる中で、しがない父親とその子どもたちの間に取り戻される絆を描いた映画です。しがない父親役のトム・クルーズは、「しがない」と言っても清潔感を失うことはないし、子どもたち二人もとてもチャーミングです。特に下の女の子はかわいい洋服を着てかわいいぬいぐるみを持っており、それが悲しみを煽るという感じでもない。悲しく傷ついた家族を描きながらも、決して暗くはならない。そういった点にも、射手座の楽観的な性質を感じました。

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同じ、自由なイメージのある水瓶座や魚座が、どこか社会を外から見ているようなイメージがあるのに比べて、射手座は自由奔放に生きながら、結局のところ、自分の住む「社会」から出ない。「自由に生きたい!もっともっとわくわくすることに出会いたい!」と、言いながら、出ていっては戻ってくるイメージです。何故戻ってくるのでしょう?

窮屈だと感じながらも、社会が好きだから?

射手座には「刺激を求める」という性質もあるように思いますが、常に高い目標を設定するのはそういった「刺激を求める」性質に由来するところも大きそうです。「もっとわくわくしたい!もっとエキサイティングな冒険に出たい!」ならば「もっと高く困難な山に登ろう。」と、なるのは自然のなりゆきかもしれません。それにはリスクも伴いますから、最初は勇気がいるかもしれませんが、惰性で生きるのは向いていないことを自覚して、どんどんチャレンジすることが「わくわくしながら」生きることに繋がるのかもしれません。

「なんだかおもしろくないんです。」そういってこられる、射手座の(影響の強い出生図をもたれる)方々に対していつも思うのは、世界は、想像以上に、複雑で広いということです。いろんな言葉を話す人がいて、いろんな文化の中生きる人がいる。しかも、ひとりひとり考え方が違う。しかも、この地球に生きているのは、人間だけではありません。哺乳類に魚類に両生類に、昆虫もいるし・・・もう絶滅した生物もいる。地球外生命体が存在するかどうかも考えにいれてみるべきでしょう。「ちょっと旅行に」と言っても、一生かかっても周りきることは不可能でしょう。それだけ考えても、「おもしろくない」なんてことは一生かかってもありえないわけです。

射手座は高い理想を持つ楽観的な星座です。絶望して出て行ったとしても、「やっぱりなんとかできるんじゃないか」と、戻ってくる星座なのかもしれません。高い理想や目標を失った射手座はもぬけの殻も同然です。

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スピルバーグの映画でもう一本思う映画がありました。『E.T.』です。子どもたちと地球外生命体の友情の物語です。射手座の人が、自分の暮らす環境から出て行っても戻ってくるのは、「きっとわかりあえる」という高く崇高な目標とその楽観的な性質のためなのかもしれません。

さて、あなたがカードの聞きたいことを心に思い浮かべて、6枚の中から1枚選んでください。直感で、好きな絵柄で、または、何か引っかかりを感じるものを選んでみてください。

少しルールをお話しすると、先ほどもお話しましたが、今回のテーマは射手座です。この星座に関連したカード6枚を選んでいます。この星座に太陽が位置する期間は、今年は11月23日夜午前0時半ごろから12月22日午後2時前まで。

次回は、射手座から山羊座に太陽が移る少し前に更新する予定です。そして、カードも山羊座に関連するもの。毎回、その時期の星座に関連したカードが登場します。

UMEBOSHI★ONIGIRI TAROT URANAI? -2015 scorpio-

こんにちは。夕佳です。このコラムの名の由来はこちらを御覧ください。

10月24日夜中3時前、太陽は天秤座から蠍座へ。

今回のテーマは蠍座です。

蠍座は、「隠されたもの」を扱う星座です。いつもは人が見たくないと思うものを扱うのです。それは重みのあるテーマであったりします。タブーとされるもの、死やセックス、オカルト・・・

蠍座は、水の星座ですが、その水は地下水のような隠されたところにある水です。一見、クールに見える蠍座ですが、その中に渦巻いているものは、どの星座よりも熱く激しいものであったりします。

恋をしたとき、大切な人を失ったとき、経済的に追いやられたときなど、人は窮地に追いやられると、普段知らなかった自分に気付いたりしますが、そういったものも蠍座の担当かもしれません。しかし、そういったものを受け入れる度量の広さ、深みのある星座でもあるということです。

人は、自分のそういった部分を見たくないと思うものです。また、過剰に露出してしまうか。その部分から目をそらさず、わきまえて生きていくことも、また必要なことなのかもしれません。自分の「鬼」の部分を知っていること。それを受け入れ、支配されず、飼いならしていくこと。「あのときの私は私じゃなかった。」そうやって済ますこともできるかもしれませんが、「私はじゃない」ことなんてありえないから、人は後悔し、悩み、苦しみます。

どういうときに、それは顔を出すのか?

どうすれば、それは出てこないのか?

出てきてしまったとき、どうするのか?

そういったことを考えることも、生きていくうえで重要なことのように思います。蠍座の人は、その方法に詳しい人のかもしれません。

ピーター・ジャクソン監督の『ロード・オブ・ザ・リング』のシリーズは、その自分の中の「鬼」と、どう戦っていくかを描いた作品のように、私は感じました。ピーター・ジャクソンは蠍座です。(ちなみに、原作者のJ・R・R・トールキンは山羊座。)強烈な力を持つ指輪と、その力を利用しようとするものたち、そのものから守ろうをするものたちの物語です。

ロード・オブ・ザ・リング

非常に残酷なシーンも多く含まれたこの美しい映画は、そうやって欲望にまみれていく生き物の醜さと、それでもなお美しくあろうとする生き物たちの対比がドラマチックに描かれていました。そして、もっと弱いものたち。それは、どれも私たちの中にあるのかもしれません。それぞれとどう向き合っていくか。それは、非常に過酷なことです。

そもそもその指輪が存在しなければ、素晴らしい人で終われたかもしれないのにそうでなくなってしまうと、いうエピソードもたくさん出てきます。指輪の魔力に打ち勝つという方法が困難なのであれば、その指輪に近づかないという方法もあります。自分はどちらの方法をとるべきなのか。そういった自分の身の丈を知るということはとても大切なこと。

混乱を巻き起こすことを知っているから、隠す必要のあることもあるのでしょう。しかし、それは、存在しないことにするのとは、また別のことです。

大胆であることと慎重であることの、そのバランスというのは非常に難しいものですが、その両方を持っているのが蠍座かもしれません。バランスがよいかどうかはわかりませんが、どちらの要素も兼ね備えた星座です。取り扱い要注意なものを扱うには、どちらの要素も大切なように思います。

この「鬼」ということを考えたときに思い出すもう一つの作品は、『日本鬼子』という中国帰還兵を描いたドキュメンタリーです。

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戦争という異常な環境に置かれて、正気でいることのできる人はごくまれなのかもしれません。その正気を失ってしまった自分の姿や、そのときに犯してしまったこと、そして、自分以外の正気を失った人間の姿を見てしまうこと。そして、それを抱えて生きていくことは、並大抵の重さではないはずです。

その重さに、自分は耐えられるのか?と、問いかけることも、身の丈を知ることの一つのように思います。

人は、強い部分もありますが、非常にもろく弱い部分もあります。

蠍座の水は、地下水だという話を先にしましたが、水は感情や感受性を表します。揺れやすく、汚れやすく、脆い、それを知っており、守らねばならないからこそ、地下の奥深いところに隠しているのが蠍座なのかもしれません。そして、それが決して、弱いだけのものでもないことも知っているはずです。

しかし、ちゃんと守る必要のある大切なものであることも確かです。大切なものをしっかり守るための芯の強さを持った星座、それが蠍座なのかなと思います。

さて、あなたがカードの聞きたいことを心に思い浮かべて、6枚の中から1枚選んでください。直感で、好きな絵柄で、または、何か引っかかりを感じるものを選んでみてください。

少しルールをお話しすると、先ほどもお話しましたが、今回のテーマは蠍座です。この星座に関連したカード6枚を選んでいます。この星座に太陽が位置する期間は、今年は10月24日夜中の3時前から11月23日午前0時半ごろまで。

次回は、蠍座から射手座に太陽が移る少し前に更新する予定です。そして、カードも射手座に関連するもの。毎回、その時期の星座に関連したカードが登場します。

UMEBOSHI★ONIGIRI TAROT URANAI? -2015 libra-

こんにちは。夕佳です。このコラムの名の由来はこちらを御覧ください。

9月23日17時30分ごろ、太陽は乙女座から天秤座へ。

今回のテーマは天秤座です。

獅子座から乙女座の季節になり、暑い夏から涼しい秋へ。乙女座の季節は、その気候の変化に伴って、体調のメンテナンスはもちろんのこと、模様替えが必要だったり、日常生活も変化させていく必要のある時期でした。

そして、そういった変化への対応も少し落ち着いてきたかな?という季節が、天秤座の季節。天秤座は活動宮です。

活動宮の星座は、その名の通り活動的。自分の体も家の様子も整った!いざ活動!という季節です。芸術の秋、食欲の秋、読書の秋などなど、秋にはやることがたくさんあります。夏の暑さにやられていた人も、そろそろ動こうかな、旅行にでも出ようかなと思える時期。

天秤座の守護星は金星。美しいものを愛する星座です。そして、風の星座。とても、知的な星座。天秤座の愛する美しさは、豪華絢爛な美しさというより、計算され、無駄のない美しさかもしれません。「野暮ったい」という言葉から一番遠くにいる星座。

また、風の星座ですから、コミュニケーションとも深く関わりのある星座です。たくさんの人と軽くコミュニケーションを、というのではなく、一対一のコミュニケーション。机に座って、向かい側にいる相手とじっくり話をするイメージ。天秤が傾かないように、飽くまで対等な立場で。

天秤座の映画監督といえば、個人的には、ペドロ・アルモドバルが思い浮かびます。彼のアセンダントは、牡牛座。天秤座と同じ守護星を持つ星座です。彼の映画が華やかなのは、この牡牛座が効いているのかもしれません。

トーク・トゥ・ハー 映画

そして、彼の描く題材はタブーとされるテーマを扱っている場合が多いのですが、彼の月は、蠍座。蠍座は「隠されたもの」を扱う星座です。華やかで、タブーとされる題材を扱い、下手したら悪趣味にもなりかねない世界観。

しかし、彼の映画は、常に、洗練されています。それは、太陽を天秤座に持っているからなのかもしれません。悪趣味さに傾きそうになっても、天秤座のバランス感覚でもって、うまく回避しているのかもしれません。見終わって後味が悪いということがありません。軽やかな風の星座のなせる業でしょうか?ユーモアに溢れる点も(ブラックユーモアであっても)、風の星座らしい。伝えるのが上手というか。相手が不快にならないような伝え方ができる人なのでしょう。コミュニケーションをつかさどる水星も、彼は天秤座に持っています。

天秤座は、さらっと嫌味なく気遣いのできる星座です。全体のバランスを、常に意識しているのかもしれません。それだけに、自分の主張を押さえがちであったりもします。また、優柔不断な星座とも言われます。「どちらにもそれぞれ良い点と悪い点があるのに、どちらかに決めるなんてできない。」と、考えるのかもしれません。いつも公平な目で物事を見るのです。

では、大人しいだけの星座か?と、いうとそうではありません。まず、活動宮の星座であることを思い出してみてください。基本、活動的です。さらっと、活動的。決して、暑苦しくはありません。

そして、優雅な星座ではありますが、言うときははっきり言う星座でもあります。正義の女神が持っているものが何であるか思い出してみてください。剣と、もう一つは天秤です。「筋が違う、曲がっている」と感じると、毅然として意見を言う星座です。それも自分の利益のためではありません。互いの利益のためです。「あなた」にとっての、「私」にとっての利益。

そこが天秤座。

私が、アルモドバル監督の映画に惹かれるのは、そのバランスに理由があるように思います。誰の肩をやたら持つわけでもなく、かといって、誰を徹底的に責めるわけでもない、突き放しているようでいて、そうではない優しさがあるのように感じます。一見熱く描かれているようでいて、程よい距離が保たれている。

机に座ってちゃんと向き合ってはいるけれど、そこには一定の距離がある。そういった距離がないと、伝えたいこともきちんと伝わらないのかもしれない。

天秤座は、そういったコミュニケーションのヒントを教えてくれる星座です。

さて、あなたがカードの聞きたいことを心に思い浮かべて、6枚の中から1枚選んでください。直感で、好きな絵柄で、または、何か引っかかりを感じるものを選んでみてください。

少しルールをお話しすると、先ほどもお話しましたが、今回のテーマは天秤座です。この星座に関連したカード6枚を選んでいます。この星座に太陽が位置する期間は、今年は9月23日17時30分ごろから10月24日夜中の3時前まで。

次回は、天秤座から蠍座に太陽が移る少し前に更新する予定です。そして、カードも蠍座に関連するもの。毎回、その時期の星座に関連したカードが登場します。

UMEBOSHI★ONIGIRI TAROT URANAI? -2015 virgo-

こんにちは。夕佳です。このコラムの名の由来はこちらを御覧ください。

8月23日19時40分ごろ、太陽は獅子座から乙女座へ。

今回のテーマは乙女座。

乙女座は、「乙女」と名のつく星座だけあって、献身的で、優しく、潔癖で、完璧主義者で・・・などなど穢れの知らない存在のように書かれることもあるでしょう。でも、本当にそれだけの星座なのでしょうか。繊細で、傷つきやすい乙女座にはさまざまな顔があるように思います。

先日、三池崇史監督の『ビジターQ』を見ていたのですが、この三池崇史監督は乙女座でした。この監督の作品は、グロテスクでハードなものが多いように感じますが、同時に、それで終わらないユーモアを感じます。

乙女座には独特のユーモアセンスが備わっているように思います。乙女座の守護星は、コミュニケーションと知性の星、水星。底抜けに明るいユーモアというより、少し斜めを向いたようなユーモア、皮肉を含んだユーモア、ブラックユーモアと呼ばれるものかもしれません。知的な星座です。

乙女座は、柔軟宮の星座です。柔軟宮の星座の時期は、季節が移ろいゆく季節。夏から秋へと変化していく時期です。

それだけに、活動宮のような行動力や、固定宮のような安定感には欠けるかもしれませんが、臨機応変に変化に対応できるという強みがあります。

この臨機応変に対応できるという点が、乙女座にさまざまな顔を持たせるのかもしれません。献身的で真面目な星座ですから、さまざまな人の期待に応えようと努力していたら、その結果、さまざまな顔を持つことになったなんていうのは、ごくごく当然のことなのかもしれません。そうしているうちに、自分が本来何を求めて、何を望んでいるのかわからなくなっていたなんてことにもなってしまいそうですが。

乙女座は、慎重で、ガードの固い星座とも言われますが、それはそうやって人のニーズに応えることができてしまうからなのかもしれません。決して弱い星座ではありませんが、繊細な星座です。だれかれなしにニーズに応えていたら、消耗しきってしまう可能性はとても高い。

あと、乙女座の映画監督で思い出すのは、『ホーム・アローン』や『アンドリューNDR114 』、最近では『ハリー・ポッター』シリーズを撮ったクリス・コロンバス、『プラトーン』、『7月4日に生まれて』のオリバー・ストーンなど。

こういうのを見ると、乙女座の正義感の強さや、少女のような純粋さ、ユーモアがあるとは言っても真面目すぎるくらい真面目な星座であるということをひしひしと感じます。

『ビジターQ』も、とんでもなストーリーでしたが、結局のところのテーマは、家族愛でしたし、むちゃくちゃやっても、優しい星座であることの表れなのかななんて思ったりもします。優しいというか、人間ちゃんとしないと、ちゃんと生活営まないと、と、とにかく真面目。そして、ちゃんとしないとちゃんとしないととやってたら、その真面目さゆえに、ちょっとおかしな方向に行ってしまいましたみたいなイメージの星座です。柔軟さゆえの悩みなのかもしれませんね。

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真面目でちゃんとしてるし頼りがいもあるし、甘えるのも苦手かもしれないけれど、あぶなっかしいところもあって、見ている人はそんな乙女座をちゃんと見ていて、愛すし、尽くすし、愛されるし、尽くされる、そんな星座なのかもしれません。

乙女座という完璧な美少女が、忘れ物をして(それは天変地異並に稀なこと)泣きそうな顔をしていたら、助けたくならない人は、そうそういないのではないでしょうか。

さて、あなたがカードの聞きたいことを心に思い浮かべて、6枚の中から1枚選んでください。直感で、好きな絵柄で、または、何か引っかかりを感じるものを選んでみてください。

少しルールをお話しすると、先ほどもお話しましたが、今回のテーマは乙女座です。この星座に関連したカード6枚を選んでいます。この星座に太陽が位置する期間は、今年は8月23日19時40分ごろから9月23日17時30分ごろまで。

次回は、乙女座から天秤座に太陽が移る少し前に更新する予定です。そして、カードも天秤座に関連するもの。毎回、その時期の星座に関連したカードが登場します。